かに好きにとってカニ味噌はたまらない美味しさ。
酒の肴にもぴったりなカニ味噌が楽しみで毛ガニを買うという人もいるほどです。
ところがタラバガニの甲羅の中に、なぜかカニ味噌が入っているのを見たことがない、そう思った方は多いはず。タラバガニにはなぜカニ味噌が入っていないのでしょうか?
タラバガニのかにみその味
タラバガニのかにみそは甲羅をひっくり返した中央部に入っているのですが、あまり美味しくないのが現実。ただ、食べたらいけないとか病気になるとか、そういうことは一切ありません。
タラバガニの味噌は美味しくないだけでなく、茹でても固まらず流れてしまう為、茹でる前に流水などで取り除かれています。
私達がタラバガニを一杯購入しても、甲羅の中にかに味噌が見当たらないのは、取り除かれてしまっているからなんですね。
いえ、普通にタラバガニの甲羅を外した下の部分です タラバガニは、かにみそは食べられませんが、ここの部分(ふんどし)は食べられます pic.twitter.com/g4QriUszA2
— しをはら (@hakatano_shiwo) January 7, 2018
なぜ、カニ味噌を洗い流すのか
あまり美味しくないとはいえ、食べても構わないのであれば、わざわざ取り除かず、そのまま茹でればよいのにと思われるかもしれません。
ところがタラバガニのカニ味噌は毛ガニやズワイガニの味噌と異なり、加熱して固体状をキープできず、甲羅から流れ出てしまうのうです。
流れたかにみそは緑がかった茶色となって足や肩肉の中へ入り込み、味はもとより、紅白のきれいな身を台無しにします。
こうなると、商品としての価値が著しく低下して売り物になりませんので、茹でる前にかに味噌は洗い流してしまうのです。
昔は、活きた毛ガニが500円以下で食べれたのに、かにみそが美味い事を皆が気がついてしまった。ちなみにタラバガニの味噌は捨てられているんですよ。茹でるときに身を汚してしまうって事で。 — 「カニミソ」はカニの何なのか? https://t.co/SMBy56v7Uu
— ほっちゃれ (@hottucyare) April 3, 2019
因みに、かにみそで変色してしまったようなタラバガニは「味噌まわり」と呼ばれるようです。
このように、食べても美味しくない、商品価値を損ねるといった理由で、タラバガニのカニ味噌は取り除かれて販売されています。