夏に北海道の市場で購入した花咲ガニ

カニ=冬が旬というイメージですが、実は春・夏でも旬を迎えるカニはあるんです。

ただ、どのお店でも「その時が旬」のカニを扱っているわけではないので、買う時にちょっとした知識が必要!

今回は、春や夏に美味しいカニを賢く買うためのポイントをお話します。

春や夏が旬のカニって?

暑い季節に通販で購入した夏が旬の花咲ガニ

実は夏が旬のカニもあるんです!

花咲ガニ

7月〜9月が旬

まず夏が旬のカニとして挙げられるのが花咲ガニ。

タラバガニの仲間で、日本では北海道でしか獲れません。

身が固く締まっていて、食べ応えも旨味も濃厚。漁獲高が少ないため入手困難で少々高値ですが、漁期は春先の3月頃から始まり、7月から9月にかけてが最もおいしい時期と言われます。

毛ガニ

胆振産・噴火湾産は6~8月が旬
オホーツク海・稚内産は4月~6月頃が旬

仲買人に春・夏でも美味しいカニは?と聞くと、必ず返ってくるのが、

北海道の旬の毛ガニ」という答え。

場所によって漁期が違い、獲れている場所からの産直品であれば間違いなくおいしくみずみずしい毛ガニに出合えます。春先のオホーツク海の毛ガニは大量のプランクトンを食べて栄養分をたっぷり蓄え、特にオススメだそうです。

ただ、カニは「堅ガニ」「若ガニ」があり、脱皮する直前の「堅ガニ」であれば身もミソもパンパンに詰まった良質な個体ですが、脱皮直後の「若ガニ」はやや身が痩せていて水っぽいのが特徴。

買うときには必ず堅ガニか若ガニか確認するようにしましょう

オホーツク海では流氷が去った
4月頃から、脱皮が始まる5月頃までが一番美味しいと言われています。

とはいえ、若ガニは比較的安価で手に入り、堅ガニに比べてさほど質が劣らないものもあるので、若ガニだと分かっていればお得な買い物かもしれません。

しかし堅ガニも若ガニも同じ値段で売っている場合もあるので、店頭で買う場合は持ってずっしり重いもの、皮がブヨブヨしていないもの(脱皮直前は二枚皮で身が少ないため)を選ぶと良いでしょう。

ズワイガニ

北海道は4〜5月が旬

ズワイガニこそ冬が旬!というイメージが大きいですね。

確かに日本海側のズワイガニの漁期はメスとオスで違い、

メスが11月〜1月、オスが11月〜3月。

松葉ガニ、越前ガニ、香住ガニなどさまざまなブランドガニがありますが、やはり美味しいのは11〜1月の身の締まったズワイガニでしょう。

ただ現地の旅館などでは「12、1月は需要が多く、いい個体が安く手に入らないので、食べに来るなら3月頃がオススメ」という声も。

そして一転、北海道ではズワイガニの漁期は10月〜5月。

特にオホーツク海は、やはり流氷明けの4月から5月が最も美味しいとされます。

タラバガニ

国産は11~2月と春先が旬

タラバガニはほとんど国内では獲れません。
唯一揚がるのが北海道で、オホーツク海などの寒い海に生息します。

完全に脱皮を終え殻が硬くなった「堅ガニ」は身入りがよく味も秀逸ですが、最近は脱皮時期が冬の間でもまちまちなので、11~2月が狙い目といいつつこの時期は堅ガニと若ガニが混在しています。

またオホーツク海の流氷が去った春先(4月~5月頃)も身は痩せていますが甘みが増すので、もうひとつの旬といえるでしょう。

アラスカ産(ベーリング海)は冬が漁期と決められていますが、一年中海水温が氷点下なので安定して美味しいカニが揚がると言われます。

そして日本での流通量の95%以上を占めるロシア産は一年中通して捕獲されますが、旬はやはり「堅ガニ」の時期でしょう。

春・夏に通販で美味しいカニを買う方法って?

通販ショップで美味しそうな旬のカニを発見!

ではネットショップで旬の新鮮なカニを買う場合はどうすればよいかというと、もちろん大切なのは「活」のカニを扱っている業者を探すことです。

ただしカニは大きい上に茹でるコツが必要。しかも活は鮮度が命なので、家庭では扱いが難しいものです。旬のカニの買い方は種類によって違うので、次でそれぞれのカニを通販で購入する際のポイントをご説明します。

タラバガニ

国産はほぼないので、ロシア産やアラスカ産を購入することになります。

選ぶポイントは、

  • 「水産会社や卸業者が運営しているネットショップ」
  • 「自社の船で漁獲している」
  • 「活を仕入れて国内で茹で上げ」
  • 「水揚げ後船上で茹で上げ」

など鮮度のよさが分かるキーワードが書いてあることでしょう。

ただ水揚げ後すぐに茹でても、日本に来るまでに時間が経っているものや、消毒剤がきついものは味が落ちているので、その業者に誠意があるかを見極める必要があります。

ズワイガニ

北海道、福井、兵庫、鳥取、島根、石川など、ズワイガニの産地のショップを見つけましょう。

特にブログなどがあれば漁の様子や水揚げ状況が書かれていることが多いので、どんな商品をどう扱っているかが分かります。

せっかく国産のズワイガニを買うなら「活」が良いですが、茹でずに冷凍した「生冷凍」を家庭で茹でたり、茹でたものを冷凍していない「未冷凍」を購入するのもオススメです。

毛ガニ

旬の毛ガニを買うなら北海道の業者のショップが望ましいでしょう。

朝獲れ直送」という魅力的な商品も少なくありません。

業者によると「やはり冷凍は味が落ちる」「ミソの質が悪くなる」という声もあります。

毛ガニは小さくて茹でるのも簡単なので、家でボイルに挑戦するのもいいですね。

もちろん、浜茹で未冷凍や、生冷凍などでも旬の旨味を存分に味わえますので、自分に合った状態のものを購入するのが良いでしょう。

冷凍=悪ではない!

ネット販売業者に「やはり冷凍は味が落ちますか?」と尋ねたところ、

「とんでもない、今は冷凍技術が進化してるので、活で放っておくより鮮度が保たれる場合もあります」とのこと。

開け閉めを繰り返す家庭の冷凍庫と違い、業務用の特殊な大型冷凍庫で急速冷凍をかけるので、一般の冷凍庫のように「食品の味がどんどん落ちていく」ということはないようです。

また、多くの業者が、現地で一番カニが身入りのいい時期に獲って急速冷凍するので、「冷凍で出回っているカニ=旬に獲れたカニ」だと思っていいと話していました。

ただ業者によっては長期間冷凍したカニ(2年も冷凍すると味が落ちる)や、落ちガニや若ガニを冷凍して販売する場合もあるので要注意。

訳ありガ二にこういった質の悪いカニが回されることもありますが、正規のカニとして販売してしまう悪徳業者もいます。

 

まとめ

旬の時期に現地に行って茹でたてをいただくのが理想ですが、現地に行けなくてもネットで活ガニを買って家で茹でたり、産直の茹でたてを購入したりと最高の旬を楽しむことができそうです。

また輸入の冷凍ものも、ちゃんとした鑑識眼をもって選べば旬に獲れた身入りの良い上物もGETできます。ぜひカニ購入の達人を目指してくださいね!

 

 

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